ギターの弦は長い間弾いていると手汗などで徐々に劣化していきます。
劣化したギター弦では、音が悪くなるだけでなくチューニングが合わなくなったりしますので定期的な弦の交換が必要です。
定期的と言ってもとくに期間が決まっているわけではないですが、ギターの音がこもってきたり弦の滑りが悪く弾きにくいなーと感じたら交換しておくのがよいでしょう。
私の場合は、弾く時間によりますが大体3ヶ月を目安に弦を交換するようにしています。
ここからは画像付きでアコースティックギターの弦交換の手順について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
弦交換の手順
1.古い弦をすべて外す
まずは1〜6弦をすべてだるだるになるまで緩めていきます。
手でペグを回してもいいですが、以下の写真のようにストリングスワインダーを使うと弦を緩めるのがラクにできます。
※1,000円程度で購入できますので、1つぐらい持っておくと何かと便利です。
すべての弦を緩め終わったら、次はブリッジピンを抜いて弦を外していきます。
この時にブリッジピンをペンチ等ではさんで抜くこともありますが、ピンに傷がついてしまう可能性もあるので、できれば以下の写真のようにサウンドホールに手を入れて内側からピンを押し出してあげるようにして外すのがベストです。
ピンが抜けにくいなーと感じる場合は、クロスや布を内側から押し当ててグッと力を入れて押し出してあげればすんなり外れると思います。
2.新しい弦のボールエンドを少し曲げておく
弦をすべて外したら、ギターに弦を張る前に新しい弦のボールエンドを少しだけ曲げておきましょう。
以下の写真のように先っちょを少し曲げるだけでOK。
こうしておくと、ブリッジピンで弦を固定する時に弦がひっかかりやすくなるので弦の交換がしやすくなるというメリットがあります。
3.弦をブリッジの穴に入れてピンを押し込み固定する
各弦のボールエンドが付いているほうをブリッジの穴に1フレット分ぐらい入れます。
※どの弦からはじめてもいいですが、私は6弦(一番太い弦)から張るようにしています。
弦をブリッジの穴に入れたら、ピンの溝が付いているほうをサウンドホール側に向けて半分くらいまで差し込みます。
この時に弦を上に引っ張っていくとボールエンドが穴にグッと引っかかる感触がありますので、そのタイミングでピンを奥まで押し込んでください。
4.ペグの穴に通し、1フレット分余らせて軽く曲げる
次にペグの穴に弦を通していき、以下の写真のように弦をピンと張ります。
この時、間違えて6弦をヘッドの左下のペグに通してしまう方がいますが、6弦はヘッドの右下に通すようにしてください。(6弦は以下写真の穴に通すのが正解です)
そうしたら、弦を伸ばした状態でナットを親指で押さえながら、だいたい1フレット分の長さのところで弦を少し折り曲げます。(以下写真を参照)
こうして弦を余らせておくことで、2〜4回ほどペグに巻き付けられるため弦が切れにくくなるだけでなくチューニングも安定しやすくなります。
私の場合、4〜6弦はだいたい1フレット分余らせて、弦が細い3〜1弦はだいたい1.5フレット分の長さで折り曲げて巻き数が増えるように調整しています。
5.弦を引っ張りながらペグを回して巻く
ここまでできたらあとは親指で弦を押さえながらペグを回していきます。
弦は内側から外側に巻いていくのが正解ですので、ペグを回す方向を間違えないように注意してください。
※ペグを回す方向は、4〜6弦は上、3〜1弦は下に回していきます。
6.弦を張ったら何度かチューニングする
全ての弦を張り終えたら、一度チューニングをしていきます。
ある程度チューニングすることで、弦がしっかりと張られた状態になります。
チューニングをする前に余った弦を切ってしまうと、ペグから弦が抜けてしまう可能性もあるため、先にチューニングして弦を伸ばしておくのがオススメです。
7.余った弦をニッパーで切って交換完了!
最後に、余った弦をニッパーで切れば弦交換が完了です。
弦を切る際は、だいたい5mm〜1cmくらい残して切ればOKです。
弦の切れ端はかなり鋭いので、指をケガしないように注意してくださいね。
たまに余った弦を切らずにグルグルと巻いているギタリストの方もいらっしゃいますが、弦が引っかかってケガにつながる可能性もあるので個人的には切っておくほうがいいと思います。
最初は弦交換に30分ぐらいかかると思いますが、慣れれば5分程度で交換できるようになります^ ^
継続は力なり・・です!
まとめ
「アコースティックギター弦の交換の仕方」については以上です。
ギター弦を長持ちさせたいなら、弾いた後にクロスで汗や水分を拭き取ったり、フィンガーイースなどのスプレーを吹きかけて軽くメンテナンスしておくのがオススメです。
とはいえ、ギターを弾いている以上、弦は必ず劣化していきますので交換は必須となります。
慣れるまでは少し難しいかもしれませんが、本記事を参考に弦交換にチャレンジいただければ幸いです。